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床への傷を軽減するゴム板の貼り付け(軽量スチール棚の例)
軽量スチール棚の床に接する部材である金属製ベースプレートにゴム板を貼り付けることで、床に対して傷付けづらくする効果が見込まれ、同時に、ゴムの特性により床面が滑りづらくなるため揺れ防止に一定の効果が見込まれます。ここでは軽量スチール棚(オープン棚・パネル棚・金網棚)にゴム板を取り付ける手順や方法等を説明しています。
軽量スチール棚の金属製ベースプレート
瀬戸内スチール製の軽量スチール棚は、耐荷重120kg/段の軽量棚として、以下の種類を取り揃えています。
これらの軽量スチール棚の基礎部材として、標準で金属製・スチール製の方穴ベースプレートが採用されています。
※以前は、オープン棚と金網棚には両穴ベースプレートも使用していましたが、2022年より方穴ベースプレートに商品の一本化がなされています。現在は両穴ベースプレートは販売されておりません。
また、金属製ベースプレート以外の軽量スチール棚の基礎部材としては、樹脂製ベースキャップがあります。樹脂製ベースキャップについての詳細は、以下の記事をご参照ください。
参考:樹脂製ベースキャップの取付方法(軽量スチール棚の例)
金属製の基礎部材は、スチール素材のため耐久性に優れていますが、樹脂製のものと違い、材質上床への負荷が高く、フローリング床等の木質フロア材の上では傷が容易に付いてしまうことになります。
そういった木質フロア材の上に軽量スチール棚を配置する際には、標準にセットされる金属製ベースプレートにゴム板を貼ることで傷の予防と滑り止めを兼ねる効果を得ることができます。
ゴム板について
スチール棚に取り付けるゴム板はホームセンター等のDIYコーナーに数百円程度で販売されております。
軽量スチール棚の金属製ベースプレートに基礎部材にゴム板を選ぶ上で注意が必要なのは、片面に接着テープが既に貼り付けられたものを選ぶことです。接着テープ付きのゴム板は「粘着付」という名称で販売されていることが多く、写真にあるように、テープを保護する白いシールシートが貼り付けられているものになります。
また、金属製ベースプレートの角サイズに合わせて40mm×40mmにカットして使用するため、ゴム板は幅が40mm以上のサイズのものを選ぶ必要があります。
厚みは様々なものがありますが、余り薄すぎると千切れる可能性もあるため、2mm〜3mm程度以上が望ましいサイズとなります。
ゴム板の貼り付け
基礎部材へのゴム板の貼り付けは簡単です。支柱(アングル)にベースプレートを取り付ける前にゴム板を床面側に貼り付けるだけとなります。
まず、ゴム板を金属製ベースプレートのサイズに合わせて約40mm×40mmの角型に切り取ります。そして、接着テープ付きのゴム板であれば、白いシールシートを剥がして床面側に貼り付けます。もし接着テープ付きのゴム板でない場合は、両面テープ等を使用して同様に貼り付けます。
スチール棚をすべて組み上げた後に、最後に貼り付けても良いのですが、軽量スチール棚の場合、通常は寝かせて組み立てる方法となりますので、場所によっては貼りづらく、支柱に取り付ける前の方がより正確に貼り付けできます。
傷の軽減と滑り止め
金属製の基礎部材は、スチール素材であるため割れたり折れたりすることがない丈夫な素材となります。そのため耐久性に優れていますが、材質上、フローリング床等の木質フロア材の上では傷が付きやすいものになります。
スチール棚をフロア材に置くのであれば、ゴム板を貼ることで傷を軽減する効果が見込まれます。同じ床面を傷付けないようにする樹脂製のものと違い、滑り止めの効果も得ることができます。ゴムで床面を抑えることで滑りにくくなります。
樹脂製ベースキャップは滑り止め効果がありません。逆に樹脂製ベースプレートは木質フロア材の上ではよく滑るようになります。
金属製の基礎部材にゴム板を貼り付けることで、ゴム部材の特性により滑り止めの効果も得ることができますが、棚を設置した場所からそのまま引きずりながら動かそうとすると、木質フロア材では黒い跡がつくことになります。
その点で、頻繁にスチール棚を動かす場合では、ゴム素材よりも樹脂素材の方が適しています。
壁固定と組み合わせることでより効果的な転倒防止へ
上述したように、基礎部材にゴム板を貼り付けると滑り止め効果が見込まれます。この効果は、壁固定と組み合わせることで、より強固な耐震予防にもなります。
ゴム板が床面に接している場合、地面が揺れた場合に、ゴム板がない場合と比較してスチール棚が横揺れしづらくなります。この状態でスチール棚上部に壁固定することで、より高い転倒防止効果が得られることとなります。
参考:スチール棚の壁固定による転倒防止対策