“スチール棚から段ボール棚”時代に移り変わるのか
スチール棚・木製棚から段ボール棚へ
大日本印刷株式会社(DNP)は、最大耐荷重50kgまでの段ボール製の什器を開発しました。
スーパーやドラックストアなどの商業施設での商品陳列や、物産展や各種イベントでの商品陳列に専用の什器を利用したいニーズを取り組んだ新商品です。
素早い設置・撤去・撤収が可能な什器
催事や各種イベント会場では、時間との勝負の側面もあり、素早い設置・撤去、そして撤収が望まれます。
スーパーやドラックストアなどの日用品を扱うような商業施設でも、イベントはもはや必須の集客施策であり、同様の機能の商品陳列棚が求められていたのです。
これまではスチール棚が役割を担ってきたが…
大量の商品を並べるだけの耐荷重性能は、スチール棚をはじめとするスチール製の什器に軍配があがります。
ただし、上述のイベント会場での商品陳列は、スチール棚では重量もあるため、設置にもたつきが出て、かつ、何よりも持ち運びが重労働といった問題点もあったのでしょう。そこをDNPが、古くからある「段ボール」を最新技術で以下の点を改良したという訳です。
- 軽量・コンパクト
- 設置・撤去が容易
- 印刷が可能なため、デザインの自由度が高い
- 段ボールのためイベントごとの専用什器が製作可能
DNPは「廃棄ゼロ設計」を売り文句にうたっていますが、もっとも重要なのは「イベント会場に特化した」設計であると思います。
これまではスチール棚や木製の棚が、商品陳列の役割を担ってきました。スチール棚に限って言えば、設置・撤収が素早くできるように「ボルトレスラック」も開発されてきました。
しかしながら今後は、イベント会場での商品陳列などの用途では、段ボール什器が主流になる時代になったのかしれません。